ニューヨークから大和証券CMアメリカのシュナイダー恵子が解説する。CPIの着地は想定通りだったが、内訳でみると玩具・家電など関税の影響を受けやすい製品の価格が大きく上昇した分を、新車・中古車の価格下落がオプセットした形。関税発動前に積み上げた在庫がつき、いよいよ影響が出始めたよう。化粧日小売のエルフビューティーは、8月1日から全ての商品を1ドル値上げすると発表。現在の平均販売価格は6.5ドル。仕入先は、コロナ前は100%中国だったが、現在は75%。YouTubeなどでインフルエンサーによるメイク動画がブームとなり、去年まで高成長株として注目されていたが、ここにきて価格転嫁を余儀なくされている。エルフビューティーの経営陣は「1ドルの値上げなら消費者は受け入れる 」とみているがZ世代対象の調査(6月実施)では、過去1年で美容品を積極的に買う人が大幅に減少している。今後関税による値上げが広がった場合、需要の落ち込みが懸念される。
6月の小売売上高(前月比)は0.1%増の予想だが、来月発表される7月分がピークとなってその後は減速すると想定している。先週はアマゾンが4日間のプライムデーを実施、ウォルマートなども同時にセールを行った。売り上げは好調だったが、売れ筋は洗剤・ペーパータオルなど必需品の買いだめだったため、いずれ小売全体の売り上げにも反動が出てくると思われる。インフレ再加速と需要減が同時に起きた場合、労働市場が弱く組めばFRBは値下げに舵を切りやすくなるため年内2回の値下げを予想している。
6月の小売売上高(前月比)は0.1%増の予想だが、来月発表される7月分がピークとなってその後は減速すると想定している。先週はアマゾンが4日間のプライムデーを実施、ウォルマートなども同時にセールを行った。売り上げは好調だったが、売れ筋は洗剤・ペーパータオルなど必需品の買いだめだったため、いずれ小売全体の売り上げにも反動が出てくると思われる。インフレ再加速と需要減が同時に起きた場合、労働市場が弱く組めばFRBは値下げに舵を切りやすくなるため年内2回の値下げを予想している。