きょうの為替の見通しについてバルタリサーチ・花生さんが解説。花生さんのドル円予想レンジは140.00円~141.50円、注目ポイントは「円キャリー取引の復活はないのか」。足元ではアメリカ金利が高止まりしているにも関わらずドル円は戻り売りセンチメントが強い。背景には米ドルに対する信認低下もある。今後のアメリカ政府による円高圧力については一部大胆な円高要求を予想する動きもあるが、無理な要求により市場の混乱は避けたいと思われるためその可能性は低い。今後予定される日米協議での為替問題について、ベッセント財務長官は特定の為替水準達成を要求するのではなく為替水準の適正化を求めてくると思う。円キャリー取引の復活については、過去数年間の円安相場は特殊な相場だったが現在では日本政府は円安容認でないことなどから継続的な円キャリー相場は困難となり、円キャリー取引が市場の大きなテーマとして復活する可能性は低い。今後のドル円はトランプ関税に左右されるため、中期的にみればドル安円高が徐々に進行するとみられる。