仙台市の有路泰子さんは「スケッター」。すきま時間に介護施設で「助っ人」として活躍する有償ボランティア。スケッターとはボランティアと介護施設のマッチングサービス。ボランティアをしたい人=スケッターさんと掃除や食事の配膳など介護以外の「お手伝い」を求める介護施設をつなぐサービスで資格や経験がなくても介護・福祉に関わることができるのが特長。いま介護の現場で深刻化しているのが「人手不足」。第1次ベビーブームに生まれた「団塊の世代」全員が75歳以上の後期高齢者になり、社会への影響が大きくなる今年は「2025年問題」とも呼ばれる。後期高齢者の数は今年2100万人を上回る見通しで5人に1人が後期高齢者となる計算。高齢者の増加とともに介護職員が不足することが予想される中、期待されているのが「スケッター」事業。先月からスケッターを導入した施設も手ごたえを感じている。70人ほどの入居者がいるこちらの施設では平日の5日間スケッターに掃除などを依頼。介護を必要とする人がさらに増えると予想されるなか、厚生労働省の試算では介護職員の数が2040年度には約57万人不足すると見込まれていて、介護職員の処遇改善や多様な人材の確保、育成が急務となっている。スケッター事業の運営会社「プラスロボ」は去年10月に仙台市と連携協定を締結し2月からは市役所などでの広報活動も展開している。仙台市出身の鈴木亮平社長は地域ぐるみでの介護・福祉の環境づくりが重要と考えている。スケッターとして登録している人材は年齢や職業もさまざま。多様な人がスケッターをしている。スケッターとして週1回ほど施設の掃除などをしている有路さん。介護の現場に関心を持ったのは一昨年98歳で亡くなった母親が6年間過ごしたグループホームでの経験がきっかけ。市の広報誌で「スケッター」を知り、すぐに応募。資格や経験がなくても気軽に介護や福祉の現場に参加することで人手不足の解消につなげていくスケッターの活躍が期待されている。
住所: 東京都港区西麻布4-11-2