ウクライナ侵攻を巡って米国と対立するロシア。プーチン大統領はまだ公にコメントをしていないが好意的に捉えているのは間違いない。トランプ氏はこれまでプーチン大統領を指導者として称賛することも多くウクライナへの支援にも消極的だった。ロシア大統領府はトランプ氏の勝利宣言を受け「大統領は米国との対話に前向きだ」とコメントしている。トランプ氏は大統領退任後もプーチン大統領と電話会談を繰り返していたとも報じられていて、今後両者の対話が早期に実現するか注目される。プーチン大統領としてはトランプ氏のロシア寄りの姿勢を利用し、ウクライナを支援する西側諸国の連携にくさびを打つ狙いがある。一方でウクライナ側は早期の終戦を目指すトランプ氏から領土の一部をロシアに譲り渡すよう圧力をかけられる恐れがあり危機感を強めているとみられる。戦争を止めると宣言したトランプ氏が次にどんな行動に出るのか各国がその出方を伺っている。