ヘルプマークは、自治体の窓口などで受け取ることができる。JRでは優先席付近にヘルプマークのステッカーを張り出しているほか、一部では車内放送で周知活動を行っている。昨年度、都が行った調査では、約90%の人が「ヘルプマークを知っている」と回答したが、そのうち約28%が「詳しい意味は知らない」と答えた。ヘルプマークを作った東京都福祉局障害者施策推進部共生社会推進担当課長・志村正彦さんによると、「ヘルプマークを身につけた人がいた場合、電車では“座りますか”などと声をかけて席を譲ってほしい。街なかで座り込むなど様子がおかしいと感じたら“手伝えることはありますか”など積極的に声をかけて。災害時は一緒に避難するなど積極的に声をかけてほしい」という。カード式のヘルプカードは、カードに手助けをしてほしいことや持病の情報などを書き込むことができる。一方で、個人情報が書いてあることもあるため、必ず許可を取ってから見てほしいとしている。