ベトナムで開かれていた過去最大規模の兵器や防衛装備品の国際展示会が昨日、閉幕した。ベトナム国防省はアメリカや中国などの企業と3億ドル近い契約を結んだと伝えられている。ベトナムは、これまで主にロシアから兵器を購入してきたが、調達先の多様化を進めている。地政学的な状況が変わる中、ベトナムは今後も国益を守るため軍の近代化を目指している。ベトナム国防省が開いた国際展示会が各国の防衛企業にとってベトナム側にアピールするチャンスとなった。消息筋によるとベトナムと米国は米国のC130輸送機の売却で合意するとみられており、ベトナムの首相と国防相が展示会でC130輸送機を視察した。展示会の最終日にはベトナムは、インド、ベルギー、フランス、米国などと17件の協力協定をまとめた。中国の防衛企業もベトナムでの展示会に初めて参加した。展示会にはイランやイスラエルなどおよそ30か国から200以上の企業が参加し主催者によると2年前の展示会のおよそ2倍となる2億8600万ドル以上の契約がまとまったという。