米国大統領選挙の勝敗の鍵を握るのが、7つの激戦州。中でも落とせば当選が難しくなると言われているのが、東部ペンシルベニア州。8年前はトランプ前大統領が勝利したが、4年前はバイデン大統領が勝利し、共和、民主と揺れてきた。直近の支持率を見るとハリス副大統領が48%、トランプ前大統領が48.3%となっていて、その差わずか0.3。今回も接戦と見られ、予想がつかない。ペンシルベニア州はかつて鉄鋼業などで栄え多くの雇用を生んできたが、あちこちに閉鎖された工場が見られた。外国製品に押されるなどして次第に衰退し、今はさびついた工業地帯「ラストベルト」と呼ばれている。いま期待がかかるのが、新たに天然ガスや石油を採掘し、地元経済の活性化につなげること。ただ一方で環境への影響も懸念されている。