- 出演者
- 広内仁 早坂隆信 佐藤真莉子 星麻琴 久保井朝美
オープニング映像が流れた。
米国大統領選挙の激戦州の1つ、米国・ペンシルベニア州は、さびついた工業地帯「ラストベルト」と呼ばれている。勝敗の鍵を握るとされる労働者は、どちらに投票するのか。勝つのはハリス副大統領か、トランプ前大統領か、最終盤の決戦の行方に迫る。
アメリカ大統領選挙は日本時間あす夜から投票が始まる。激戦州では接戦となっている。両陣営は激戦州に入り、最後の働きかけを続けている。
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- アメリカ合衆国大統領選挙
激戦州の米国・ミシガン州で集会を開いたハリス副大統領は「私は意見が異なる人達にも耳を傾けると誓う」と述べ、ミシガン州にアラブ系米国人の有権者が多いことを踏まえ、中東情勢について「大統領としてガザ地区での戦争の終結に全力を尽くす」と訴えた。トランプ前大統領も激戦州で相次いで集会を開催した。インフレや移民対策をめぐって、民主党政権への批判を強めている。激戦州の街では、交差点を挟んで、ハリス副大統領を支持するグループとトランプ前大統領を支持するグループが向かい合っていた。お互い通行する人に支持を呼びかける。
米国大統領選挙の勝敗の鍵を握るのが、7つの激戦州。中でも落とせば当選が難しくなると言われているのが、東部ペンシルベニア州。8年前はトランプ前大統領が勝利したが、4年前はバイデン大統領が勝利し、共和、民主と揺れてきた。直近の支持率を見るとハリス副大統領が48%、トランプ前大統領が48.3%となっていて、その差わずか0.3。今回も接戦と見られ、予想がつかない。ペンシルベニア州はかつて鉄鋼業などで栄え多くの雇用を生んできたが、あちこちに閉鎖された工場が見られた。外国製品に押されるなどして次第に衰退し、今はさびついた工業地帯「ラストベルト」と呼ばれている。いま期待がかかるのが、新たに天然ガスや石油を採掘し、地元経済の活性化につなげること。ただ一方で環境への影響も懸念されている。
トランプ氏は、石油や天然ガスなどの生産を増やしエネルギー価格を引き下げると訴え、経済対策を前面に打ち出している。共和党側は、エネルギー価格の引き下げが、物価高の抑制になると強調。約26万人の党員を抱えるこの地域には、連日多くの運動員を投入している。国民の多くが物価高に苦しむ中、トランプ氏の訴えが多くの人に届いていると陣営は手応えを感じている。民主党は、インフレ対策を優先課題に掲げながらも気候変動対策は逆行させられないとしている。危機感を募らせているのが環境団体。選挙戦の最終盤、ペンシルベニア州での活動を強化。7万人以上のメンバーがいる団体は、最後の2週間に全米からメンバーを集結させて総力戦で州内を回る。トランプ前大統領が当選すれば、気候変動対策が振り出しに戻ってしまうとする民主党。危機感を訴え、支持を広げようとしている。
米国・ペンシルベニア州で勝敗の鍵を握るといわれているのが、白人労働者の票。労働組合は伝統的に民主党の支持基盤とされているが、内部で異変が起きていた。ペンシルベニア州の経済を支えてきた鉄鋼業。USWは、今回の選挙でハリス副大統領への支持を表明。ハリス副大統領も組合重視の姿勢を繰り返し強調してきた。民主党は、最低賃金の引き上げも事実上の公約に掲げている。バイデン政権では道路や橋の整備などによって雇用を創出したと、実績を強調。民主党の支持基盤とされる労働組合の中にも、隠れトランプ支持者が存在し、支持が割れている実情があった。板金業者などが加盟する組合の支部長を務めているライアン・サンダースさんを取材。この組合もハリス副大統領支持だが、トランプ前大統領への支持はためらうものの、トランプ政権下での好景気が忘れられないと葛藤する思いをメディアに語っていた。気持ちは揺れたが、民主党が4年間で行ってきた政策で多くのインフラ整備が行われ、地域に雇用が生まれたことなどから、サンダースさんは最終的にハリス副大統領に投票することにした。トランプ前大統領を支持する組合員も少なくないと見られる中、組合全体の利益のために民主党を選ぶべきだと考えたから。
米国・ペンシルベニア州から中継。労働組合の中でも、ハリス副大統領、トランプ前大統領、それぞれを支持する人に分かれている状況。ハリス副大統領を支持する組合の中にも、いわゆる隠れトランプが一定数いることがうかがえた。双方の支持者の間であつれきが生じ、再び米国社会の分断が深まりかねない危うさも感じる。あすはラストベルトとともにもう一つ注目されるサンベルトと呼ばれる南部の激戦州の戦いを見る。両党の岩盤支持層に生じるほころびについて伝える。
石破総理大臣は、先の衆議院選挙で落選した閣僚の後任として法務大臣に鈴木馨祐衆院議員を、農林水産大臣に江藤拓衆院議員を起用する方向で検討している。鈴木氏は衆議院比例代表南関東ブロック選出の当選6回で47歳。江藤氏は安倍内閣で農林水産大臣などを務めた。石破総理大臣としては、鈴木衆院議員の起用によって、政権の刷新感を打ち出すとともに、農業政策に精通した江藤衆院議員を再び起用することで、政権運営の安定を図るねらいがあるものと見られる。
きょう午後打ち上げられたH3ロケット4号機は搭載した防衛通信衛星を予定の軌道に投入して打ち上げは成功した。防衛通信衛星は、防衛省が広い範囲に展開する部隊どうしの情報共有などに使う目的で、独自に整備を進めている。これまでに2機が打ち上げられていて、今回3機目の打ち上げに成功したことで、防衛省が計画している独自の衛星3機を同時に運用する体制が整うことになる。
全国の気象情報を伝えた。
日本シリーズは、DeNAが2連敗からの4連勝で、26年ぶりの日本一に輝いた。リーグ3位から下克上を成し遂げられた背景には何があったのか、監督や選手のインタビューから見えてきた。DeNA・三浦大輔監督は「毎試合、毎試合、全力で自分ができることを出し切ろうとみんながやってくれた結果」と語った。ソフトバンクを相手に本拠地で2連敗スタートとなったDeNA。嫌な雰囲気を変えたのが、キャプテンの牧秀悟選手。第2戦後にミーティングを開いた。流れを変えたい第3戦。先発を託されたのは、左足の肉離れから復帰の東克樹投手。7回1失点の好投でチームを勢いづけた。第5戦では牧選手に初ホームラン。敵地で3連勝し、一気に日本一に王手をかけた。きのうの第6戦。レギュラーシーズン3位から快進撃を見せたDeNA。圧倒的な強さでパリーグを制したソフトバンクを破り、本拠地のファンの前で26年ぶりの日本一をつかみ取った。
今月10日の九州場所の初日まで1週間を切り、新大関の大の里が所属する一門の連合稽古に参加。同じ大関の琴櫻との稽古では20番取って11勝9敗。新大関の場所へ意気込んだ。大の里は「立場と番付が上になったが、細かいことは気にせずに、今までどおりの心構えで初日を迎えたい」と語った。
あすは米大統領選挙の投票日。佐藤キャスターは「取材を通して、共和党が強い地域でハリス氏支持という看板があったり、逆に民主党の支持基盤の地域でトランプ氏を支持すると答える人がいるなど、最後まで分からないと感じた」と話した。あすは広内キャスターがバージニア州の投票所から伝える。