トランプ氏は、石油や天然ガスなどの生産を増やしエネルギー価格を引き下げると訴え、経済対策を前面に打ち出している。共和党側は、エネルギー価格の引き下げが、物価高の抑制になると強調。約26万人の党員を抱えるこの地域には、連日多くの運動員を投入している。国民の多くが物価高に苦しむ中、トランプ氏の訴えが多くの人に届いていると陣営は手応えを感じている。民主党は、インフレ対策を優先課題に掲げながらも気候変動対策は逆行させられないとしている。危機感を募らせているのが環境団体。選挙戦の最終盤、ペンシルベニア州での活動を強化。7万人以上のメンバーがいる団体は、最後の2週間に全米からメンバーを集結させて総力戦で州内を回る。トランプ前大統領が当選すれば、気候変動対策が振り出しに戻ってしまうとする民主党。危機感を訴え、支持を広げようとしている。