- 出演者
- 広内仁 斉田季実治 星麻琴 吉岡真央 畠山衣美 菅谷鈴夏
オープニング映像。
値上がりが続く米について、後ほど詳しく紹介。
あさって投票が行われる衆議院選挙。選挙戦は最終盤を迎えている。各党の幹部は各地で街頭演説を行い、議席の上積みに向けて支持を訴えた。自民党・小泉選対委員長は「経済対策、必要な課題解決のための予算をしっかりとつける。犯罪が“闇バイト”を通じて続けて起きている中で、安心して暮らせるための防犯政策の強化を進めなければならない」、立憲民主党・岡田常任顧問は「介護や医療に必要なお金は必ず増える。政治家が、政党がいい加減なことばかりやっていれば誰も言うことを聞かない。ここは政権交代しかない」、日本維新の会・藤田幹事長は「国民の負担は増え続けて消費は下がり、子どもに直撃していく。繰り返していたら日本は沈没する。増税や社会保険料を上げることにあらがい、むしろ下げて国民の懐を豊かにし、消費を喚起していく」、公明党・山口常任顧問は「政権の姿を示し、政策を前に進めると訴えているのは自公連立政権しかない」と述べた。
共産党・山添政策委員長は「裏金自民党の腐敗ぶりが止まらない。国民の怒りを自民党は受け止めず全く反省などしていない。民意で動く政治に変えよう」、国民民主党・浜口政調会長は「国民の懐を豊かにしたい。古いルールや税制、仕組み、制度を変えていく」、れいわ新選組・山本代表は「頑張っているのは国民。頑張っていないのは政治のみではないか。それを入れ替えるための選挙」、社民党・福島党首は「軍事費ばかりがうなぎ登りの青天井。教育、農業、福祉、介護などにしわ寄せが来ている。軍拡大増税にストップをかけていく」、参政党・神谷代表は「国民のお金がどんどん無くなり資産がどんどん外国に買われている。それを放置しているのが自公政権」と述べた。
政治部・小嶋章史キャップがスタジオで解説:衆議院選挙あさって投開票、過半数233議席が勝敗ライン。選挙前の勢力では与党で279、選挙の行方は?「各党総力戦を展開。最終的にどうなるかは見通せないが、与党側からは危機感が感じられる。政治とカネの問題が争点の1つだといわれていたが、終盤になって自民党が非公認とした候補者が代表を務める政党支部にも党勢拡大の活動費として2000万円を支給したという話が出てきた。返金したという候補者も出てきているが、自民党内からは“タイミングがよくない”と“選挙への影響はないとはいえない”という声が出ている。一方で“いろんな情報に惑わされず、最後まで戦うだけだ”という候補者もいた。自民党、公明党としては、野党と競り合う選挙区に幹部を投入して、目標とする過半数の確保に全力を挙げることにしている」。
政治部・小嶋章史キャップがスタジオで解説:野党側は選挙戦の最終盤どう臨んでいる?「政治とカネの問題に加えて、自民党が2000万円を支給したことを追い風としたい考え。野党各党の党首も一斉に批判。一方で“自民党は組織力で粘り強くやってくる油断は禁物だ”という警戒感もある。今回の選挙、与野党一騎打ちの選挙区が全体の1割余で、9割の選挙区では野党候補が、野党どうしで競合。今回の選挙は野党の中でも明暗が分かれるような結果になることも予想される。野党各党は与党を過半数割れに追い込むために、それぞれが目標とする議席の確保や勢力の拡大に向けて、ぎりぎりまで支持を呼びかけることにしている」。12日間の選挙戦はあすが最終日。政治とカネの問題を受けた政治改革の在り方や物価高対策などを争点に、各党の論戦が交わされてきた。政権をかけた一大決戦、あさって、いよいよ有権者の選択が示されることになる。
全国の物価の先行指標となる東京23区の消費者物価指数。値上がりが続く米類の今月の速報値がきょう発表され、先月に比べさらに上がった。1年前と比べると62.3%の上昇率となり、記録が残る1971年以降で最大となった。米の価格の上昇。対応を迫られる飲食店も少なくない。新鮮な魚介類を使った定食が人気の東京・府中市の店。これまでごはんのお代わりは無料だったが、先週から有料に変更。店で扱っているのは、長野県産のコシヒカリ。先月から新米が入ってきているが、仕入れ価格が徐々に上がり、去年と比べて1.5倍ほどになったことで決断。飲食店・小林亜矢店長は「頑張ってはいたが」と語った。
この夏、米の品薄がきっかけで始まった価格の高騰。今は新米が流通しているにもかかわらず、なぜ高値が続いているのか。米の生産や流通に詳しい宇都宮大学・小川誠如助教は「8月に品薄の中で加熱したコメの奪い合い。価格、品薄の影響を受けたまま新米の値段が決まった部分がある。(卸売業者などは)“高い値段で集める”と提示しないとコメを集められない」、「今後のコメの価格は基本的に高いまま安定すると思う。農家からすると資材費、生産コストが上がった分、再生産を可能にするためには価格を上げる必要がある。いまの社会制度の中では、これまでのコメの値段は安すぎた」と語った。
今回の価格高騰。コメの生産現場は、複雑な思いで受け止めている。新潟・南魚沼市の農家・青木拓也さんは、生産した米を直接、卸売り業者などに販売していて、ことし2割の値上げに踏み切った。青木さんのもとには、去年の約5倍の注文が入っている。近年ウクライナ情勢や円安の影響などで、肥料や燃料などの生産コストが上昇し、厳しい経営を強いられてきた。ことしは上昇した生産コストの一部を米の価格に反映することができた一方で、懸念も抱えている。「コメ離れ」が加速し、長期的には消費が落ち込むのではないかという。青木さんは「“コメが上がったから買わない”そういうふうにはならないでほしい」と語った。宇都宮大学・小川誠如助教は「米の持続的な生産と消費者の負担を考え、適正な価格について、政策の在り方も含めて議論していくべき」としている。食料安全保障という観点も注目を集める今、持続可能な農業の在り方について、しっかりとした議論をしていく必要がある。
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- 南魚沼市(新潟)
約12時間後に大リーグのワールドシリーズが開幕。ドジャースとヤンキースの伝統ある球団どうしが、43年ぶりに対戦。報道陣がいちもくさんに向かったのが、ドジャース・大谷翔平選手。大谷選手は「“いよいよ始まるな”と興奮している」と語った。きょう念入りに練習したのは走塁。プレーオフでの盗塁数はいまだゼロで、足での貢献も期待される。第2戦で先発が予定されているドジャース・山本由伸投手は、フォームを確認し登板に備えた。ヤンキースは異例のユニホーム姿で練習。持ち味は強力打線。主力を担うヤンキース・ジャッジ選手。ホームランは、大谷選手を上回る58本の圧倒的なパワーの持ち主。ジャッジは「ベストをつくす」と語った。
第1戦、第2戦が行われるドジャースの本拠地、米国・ロサンゼルス。ベンチの中もワールドシリーズ仕様に装飾が始まっている。あすからの大一番に向けて、着々と準備が進んでいる。今回のシリーズ。最も安い席でも日本円で15万円を超えるなど、チケットの高騰が話題となっているが、スタジアムの駐車場も例外ではない。通常は1台30ドルのところ、2.5倍の75ドル、日本円で1万円以上となっている。ロサンゼルス在住の日本人ファンからも悲鳴の声が。今シーズン10試合以上、観戦したという女性は、現地の雰囲気について「すごく盛り上がっている」と語った。期待するのは、やはりドジャース・大谷選手や山本投手の活躍。
今回のワールドシリーズ勝負の行方は。今回、両チームのベテラン記者を取材。気になる予想は、いずれも接戦だった。地元紙で12年、ドジャース担当を務めるビルプランケット記者は「競り合う面白いシリーズになるだろう」と述べた上で、ドジャースが4勝3敗で勝つと予想。注目の大谷については「ポストシーズンは波があった。これからの試合に注目だ」と述べた。一方、譲らないのが、ヤンキース担当・エリックボーランド記者。打撃に注目されがちだが、ポイントは先発投手だと指摘。ボーランド記者は「ヤンキースが7戦目で勝つと思う」と語った。世界一をかけた頂上決戦。初めての舞台を前に、ドジャース・山本由伸投手は「すばらしい舞台で野球ができるのをうれしく思う。ワールドチャンピオンになっていいニュースを届けられるように頑張りたい」、大谷翔平選手は「ここで勝つことをイメージして頑張ってきた。勝って最高の終わり方ができれば」と語った。
「MLBワールドシリーズ」の番組宣伝。
台湾の半導体メーカー・TSMCは、半導体の受託生産で世界トップシェアを誇る。日本で初めてとなる工場がことし、熊本県に完成し、すでに地元では免税品や不動産など経済効果も出ている。半導体業界のガリバーが、きょう東京都内で日本の企業や大学を集めたイベントを開催。約70の関連企業や大学などが集まった。イベントでは、委託先の技術支援を強化する考えを強調。より多くの日本企業との連携に意欲を示した。TSMCジャパン・小野寺誠社長は「可能性の限界に挑んでいる。信頼を成功の実績によって結ばれ、AIによりさらに強化されている」と述べた。TSMCとしては、日本企業との連携を深めることで、技術を取り込むねらいがあるものと見られる。
台湾の半導体メーカー・TSMC。半導体の受託生産を行うビジネスモデルで企業規模を拡大し、現在世界の出荷額の半分以上を占める最大手。ことし2月には、熊本・菊陽町に半導体工場を開所。TSMCの進出により、県内各地でさまざまな経済効果が生まれている。熊本の不動産会社。工場の進出以降、台湾の投資家などからの関心が急激に高まっている。これまででは考えられないような高額な取り引きも。工場に近い物件は特に需要が高いということで、1棟で20億円以上の大規模マンションも建設。不動産会社・石田聖一執行役員は「町が活性化していくのはいいことだと思う。若い人も増えていくだろう」と語った。盛り上がりは百貨店でも。免税窓口では、台湾出身のスタッフを3人配置。今後も台湾の人の増加が見込まれることから、来年にはさらに4人を新たに配置する予定。百貨店・許妙リさんは「台湾と熊本の交流を深めていって、両方ともウィンウィンと言う感じで、相乗効果で成長していくのでは」と語った。
波及する経済効果。来年3月までには、第2工場の建設工事も始まる。今後の鍵となるのが、専門知識を持つ人材の確保。先月、会社が開催したインターンシップには、全国から電子工学を専攻する修士課程の学生などが参加。人材不足という課題に直面する半導体業界。工場を運営するTSMCの子会社では、約3400人の雇用を目指している。TSMCの子会社人事部門・林田広美部長は「持続的に成長を続けていくためには、一にも二にも三にも人材。人材育成に関して、リーダーシップを取れる存在になりたい」と述べた。
激しい開発競争が続く半導体業界。その最大手が日本の地域や企業とつながりを強めていることについて調査会社オムディア・南川明さんは「TSMCのような一流のトップ企業が来てくれる。日本はそこを利用するべき。TSMCで勉強できる、先端に触れて開発できるのは、日本にとっても個人にとっても非常に大きな財産」と述べた。
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今年度の文化勲章の受章者に、漫画家・ちばてつやさんなど7人が選ばれた。ちばてつやさんは東京生まれの85歳。貧しくも誠実に生きる主人公を描いた作品やスポーツを題材にした作品などでヒット作を連発。文化功労者には、プロゴルファー・青木功さんや俳優・草笛光子さんなど20人が選ばれた。
プロ野球も頂点をかけた戦いがあすから始まる。日本シリーズの開幕を前に、DeNA・三浦大輔監督とソフトバンク・小久保裕紀監督が、海の向こうに負けない熱い戦いを誓った。ことしの日本シリーズは、大リーグのワールドシリーズと同じ日程。小久保監督は「注目度も分散されがちなところ」、三浦監督は「全力で戦っていきたい」と語った、セリーグ3位ながらクライマックスシリーズを下克上で勝ち上がってきたDeNAは、26年ぶりの日本一へ気合いは十分。DeNA・牧秀悟選手は「いい準備ができている」と語った。パリーグを圧倒的な強さで制し、4年ぶりの日本一を目指すソフトバンク。両リーグ最多114本のホームランを打った打線も調整はばっちり。第1戦の先発を託された14勝を挙げ最多勝のタイトルを獲得したソフトバンク・有原航平投手は「ひとりひとりに注意しながら投げたい」と述べた。