日本製鉄はアメリカの鉄鋼大手・USスチールの買収手続きが完了したと発表した。日本製鉄はすでに約2兆円を支払い、USスチールと100%子会社化する。粗鋼生産で世界3位に迫る鉄鋼メーカーが誕生することになる。両社の声明ではUSスチールはアメリカ・ピッツバーグの本社を維持し、アメリカ国内で原料採掘から製品製造まで一貫して運営し続ける。さらに、日本製鉄はUSでスチールに対して2028年までに約110億ドル(1.6兆円)を投資するとしている。日本製鉄・橋本会長は「経営陣と社員一人一人のたゆまぬ努力により、世界一の鉄鋼メーカーとしての地位を確かなものにしたい」とコメントしている。ジャーナリスト・柳澤秀夫は「日本製鉄は完全子会社化、買収と言っていて、トランプ政権はパートナーシップ、投資と言っている。アメリカ政府が黄金株を持っていて、本社の移転や名前の変更についてダメと言われればできない。そういった状況そのものが子会社化したと言えるのか」とコメントした。