カナダ北部、北極圏に位置するバフィン島。最初に見つけたホッキョクグマは体長2.5mほどの若いオス。ホッキョクグマにとって島に大集結するセイウチは格好の獲物。小さな島を覆い尽くしているセイウチの数は約700頭。セイウチの特徴は大きな牙。この島にいるのはほとんどが子どもとそのお母さんだった。メスは1回の出産で1頭だけ子どもを産み、付きっきりで面倒を見る。700頭が集まる島から約1kmの岩場にセイウチの群れがいる。そこから約20mの距離にホッキョクグマが忍び寄ると、セイウチが一斉に逃げ出した。セイウチはあまり目が良くなく、大きな集団を作ることで互いに危険を知らせ合って天敵から身を守っている。ホッキョクグマは狩りを諦め、その場から離れていった。ここにはホッキョクグマより体の大きい大人のセイウチしかおらず、反撃されるとホッキョクグマでも大けがを負ってしまう危険がある。ホッキョクグマの狙いはセイウチの子ども。ある日の午後、約10組のセイウチの親子が海に食事に出かけた。子どもがいる群れが岸辺に近づくと、ホッキョクグマが海に入り子どもを狙って襲いかかった。お母さんの猛攻撃にホッキョクグマは逃げ出した。顔全体に深い傷を負ったお母さんは命をかけて我が子を守り抜いた。子どもたちは次の夏、立派な牙を生やして島に戻ってくるだろう。「ダーウィンが来た!」は毎週日曜日夜7時半から放送中。
