WTI原油先物の最近の推移をみると、中東情勢の緊迫化により原油の供給懸念が高まり非常に大きく上昇している状況。市場が警戒しているのはホルムズ海峡をイランが封鎖すること。原油輸送の要衝で世界の2割がが通ると言われ、日本へのタンカーも8割が通る場所。封鎖されると特に困るのは日本と韓国。封鎖するとイランの原油収入も縮小するし制裁も受けかねないが、封鎖をちらつかせるだけで市場は動揺するとみられる。実行されれば世界のインフレ懸念も再燃することになる。日本の場合、原油価格が上昇すると3週間後にはガソリン代、3カ月後には電気代に跳ね返ってくるとみられる。