インドを訪問したアメリカのルビオ国務長官はジャイシャンカル外相と会談した。インドによるロシアからの原油購入などをめぐってアメリカとインドの関係は冷え込んでいたが、ルビオ国務長官は会談でインドが引き続き重要な戦略的パートナーだと確認した。一方で、国務長官はアメリカ在住のインド住民に影響がある永住権の取得制限政策について「インドのみが制限対象ではない」と弁明したが、インドの外相は両国の貿易ビジネス協力関係に重要な問題だとみている。国務長官は以前、インドにアメリカおよびベネズエラの原油買い入れを求めていた。インドにロシアからの原油輸入を止めさせることが狙いで、インドは暫定協定ができた時点ではロシアから原油輸入を停止すると合意していたが、イランでの軍事行動によりホルムズ海峡が閉鎖されたためロシアからの輸入をせざるを得なくなっていた。インドの原油輸入は6割が中東諸国から来ている。国務長官はイランの事実上のホルムズ海峡封鎖を非難した。インドは今後は原油輸入先をさらに分散させたい意向だ。国務長官はインドのモディ首相との会談でアメリカへ招待したが、今のところインドは受け入れていない。情報筋によれば、トランプ大統領のインド訪問実現が先だとの認識があり、インド、アメリカ、日本、オーストラリアによるクアッドの首脳会合がニューデリーで年末までに行われる時期を見ているとのことで、国務長官は今週中にインド、日本、オーストラリアの外相とニューデリーで会うことになっている。
