横浜市の高校に通う浅沼貴子さんは、講演や出版を通してパレスチナ問題を伝える活動をしている。きっかけはことし3月にNPO職員と現地を訪問したこと。現地でパレスチナとイスラエルの双方の視点を知った。過激派組織のイメージからパレスチナ人は怖いと思ってきた浅沼さんはパレスチナ人が様々な自由を奪われて暮らす姿を目にした。一方、イスラエル人の視点を知ろうとエルサレムのホロコースト博物館を訪れた。浅沼さんは「どっちが悪とか善とか決められる問題じゃない。いろいろな問題が混ざり合っていて難しい知恵の輪のようだなと思った」などと話している。帰国後、浅沼さんは動画配信などでパレスチナ問題についての自分の気づきを知ってもらう活動を始めた。浅沼さんは「この紛争を止めないといけないときがきていると思う。知っている人、伝えてくれる人、止めようと思う人を増やしていくために私の経験を伝えないといけない」と話した。