先週、アメリカで行われた1回目の日米関税交渉。トランプ大統領自ら出席した想定外の交渉となった。トランプ大統領は対日貿易赤字の解消を要求したほか、日本でアメリカ製の車の販売台数が少ないことに不満を示したという。赤沢大臣は、トランプ大統領には自動車・鉄鋼・アルミ・相互関税10%を全部やめてくださいと繰り返し主張した。トランプ大統領は、関税のほかに貿易を妨げている不正行為が8つあると自身のSNSに投稿した。このなかで、為替操作や原価割れする大幅な値引きを指摘したほか、細主義的な工業製品基準も指摘。その具体例として、日本のボウリング球テストを挙げた。以前日本がアメリカ製の車を締め出すために不当な検査をしていると主張していたが、その事実はない。いまから30年程前、政府はGMの高級車「キャデラック」を公用車として購入したことがあり、日米貿易摩擦解消に一役買っていた。一方、もう一つの交渉カードはコメ。次回の交渉について日米両政府は、今月中に実施する方向で日程を調整している。