ドイツでは地方選挙が行われているが、移民などの排斥を主張する極右政党・AfDが存在感を強めている。連邦議会やEU議会でも議席を獲得し、チューリンゲン州では第1党に躍進しているが、レネ・シュプリンガー氏はドイツ人のための政策をやりますと話していた。メルケル政権以降は難民の受け入れを積極的に行ってきたものの、これによる治安悪化や移民への優遇政策への不満も強まっているといい、移民の受け入れについては誤った決断であり犯罪の増加につながると批判している。支持者からは多くの税金がドイツ人ではなく移民に使われてしまっているとの声が聞かれた。ドイツは100万人以上のウクライナの避難民を受け入れてきたが、ウクライナイベントに参加したドイツ人に話を伺うと寄付などのイベントにも支援への機運の低下が見られるとの話が聞かれている。ポーランドとの国境沿いにある東部のコットブスはウクライナからの避難民が1日最大1000人ほど訪れていてボランティアの人も多く活動していたが、この街でも親切心は限界だとの話も聞かれていて、旧東ドイツでは経済格差への不満の声も聞かれる。AfDから州議会議員選挙に出馬したレナ・コトレ氏は経済が悪化しても移民支援が続けられることへの不満を主張する様子が見られる。AfDの中にはナチスを肯定する発言を行った人物も存在しているが、コトレ氏は国民の関心事を代表するのがポピュリズムだというならもう何もできませんと反論している。