今や国民食となっているカレーライスの材料費が高騰。カレー店や多くの家庭からは悲鳴が上がっている。神奈川・横浜市の創業50年のカレー店は、地元の人から愛され続けている。来店客の多くが注文する一番人気のスタミナカレーの値段は税込み980円。おいしく手頃な値段で食べられるというイメージがあるカレーだが、いま直面しているのが材料費の高騰。企業努力で値段は据え置いているが、このまま材料費の高騰が続けば値上げも考えなければならないという。スタミナカレーの店バーグ弥生町店・藤野拓也店長「苦しいところもある。お客様に満足して帰ってもらえるよう考えている」と語った。人気カレーチェーン店・CoCo壱番屋も、原材料費や人件費の高騰を理由に来月からカレーやハヤシライスを値上げすることを発表。値上げ幅はビーフやポークなどのカレーは46円から最大で76円、トッピングは5円から最大で50円値上げ。かつては500円以下だった人気のポークカレーは、5年で5回目となる来月の値上げで646円になる。カレーの材料費の高騰にはスーパーの買い物客からも悲鳴。カレーで使われる野菜の価格について、スーパーイズミ・五味衛社長は「ニンジン、タマネギ、ジャガイモ全部高い」と語った。天候不順の影響で例年なら1パック150円ほどの玉ねぎが248円に、ジャガイモは90円ほどが140円、ニンジンは98円ほどが140円と3割〜4割ほど高くなっている。この事態に買い物客も工夫してカレーを作っている。