マイクロソフトのソフトウェア「ウィンドウズ」で障害が相次いでいる。このニュースについて、セキュリティー問題に詳しいITジャーナリスト・三上洋氏に詳しく聞く。今回の問題の原因について、三上洋氏は「今回はウィンドウズそのものではなく、米国のセキュリティー企業・クラウドストライク社のセキュリティー製品を使っている企業で障害が起きているようだ。個人のパソコンではなくて、企業が契約しているセキュリティー製品によるもの。このクラウドストライク社の製品が、日本時間の午後にアップデート、更新をした。その後にウィンドウズが起動しなくなる障害が出てしまった。結果として、ウィンドウズが使えなくなるブルースクリーン、再起動しても使えなくなるという障害が起きたために、それが広がっていると思われる」「このクラウドストライク社の製品は安全対策のために企業単位で導入をするもの。ですので今、障害が出ている企業は、このクラウドストライク社の製品を使っていただろう。その結果、社員さんが使っている端末、またはサーバー等が起動できなくなるということになっている」と説明。このシステム障害はいつまで続くのか?について、三上洋氏は「今回、原因となっているクラウドストライク社の製品を使っている企業は、全て対象になっている、起動できなくなるトラブルになっている可能性が高い。これについては、クラウドストライク社側で復旧させる手順は発表された。ただ、それぞれの端末1台ずつに手作業の形で復旧させる必要がある。ですので、復旧するとしても徐々にという形になるのかなと思う」と説明。復旧への対応が少し遅れる可能性について、三上洋氏は「今回の場合の復旧は人間の手が必要。また、情報システムの担当部署が、その企業全体で取り組む必要があるので、ちゃんと企業が動き始めないと対処ができない。少し時間がかかるような気がする」と説明。