米国みずほ証券・兼松さんは「きょうのニューヨークは上昇しました。S&P500指数とナスダック総合指数は3日続伸。朝方に発表された経済指標の内容はまだら模様。前日の引け後に決算を発表したマイクロン・テクノロジーが売りに押され、半導体関連銘柄の重しとなった一方、従来のハイテク大手やソフトウェア、サイバーテクノロジー関連銘柄などに買いが戻り相場全体の支えとなった。個別銘柄ではパルワルトネットワークスやセールスフォースなどが堅調な1日となったほか、マイクロソフト・アマゾン・アルファベットは史上最高値を更新した。マイクロンの決算、3-5月は好調だったが業績見通しが一部の市場予想を下回る水準となった。AIへの期待からマイクロン・テクノロジーの株価は年初来で約67%上昇しており、市場の期待値がやや高まりすぎていた感もある。来年に向けてエヌビディアの次世代半導体にも採用されるHBMの事業への見通しは良好であり、主力のDRAMやNANDについても価格水準の改善が見込まれる。さらにマイクロソフトのWindows12のリリースが近く見込まれ、来年にはWindows10のサポートが終了するなど、パソコンの買い替え・メモリー需要の増加も期待される。今回の決算の内容を受け、米国みずほ証券ではマイクロン・テクノロジーの投資判断を”買い”に、目標株価を155ドルに据え置いている」と述べた。