長野・飯田市には焼き肉店が56軒ある。「焼肉のんきや」では牛豚羊が混在していた。飯田の焼肉店にはマトンがあるのが常識で、牛サガリも定番。他地域では切除する場合が多い黒モツも人気。タレにはりんごを使うのがスタンダードで、おろしにんにくを加えた醤油ダレ。飯田市が発行する「飯田焼肉の取説」には店ごとの網や鉄板の画像が掲載されている。「旨肉酒場 やきまる」では飯田で流行っているすずり焼肉を提供。すずりの形をしており油と肉汁でタレを育てる。また飯田ではイベントで焼肉をすることが多く、肉屋による出前焼肉が定番。海までの距離が長かった飯田では古くから畜産が盛んだった。ワイワイするのが好きな気質にフィットし、飯田に焼肉文化が浸透した。飯田OIDE長姫高等学校でも敷地内で高校生が先生公認で出前焼肉を堪能していた。