フィリピンでは国民の8割以上がカトリック教徒。法律で離婚が禁止され、2割の女性がDVに苦しんでいる。去年5月に離婚合法化法案が議会下院で可決され、上院での審議を控えている。ハイディー・デラ・ゲーラさんは11年前から夫と別居し、4人の子供を育てている。原因は夫の暴力と浮気で、離婚したいと考えている。夫ジョセフさんには新しいパートナーがいて、子供も生まれた。しかしフィリピンの法律では夫婦合意でも離婚は認められない。離婚を合法化する法案が何度も提出されたが成立に至っていない。国民の意見は拮抗している。ラモレスさん夫婦は離婚合法化の反対活動を行っている。夫の暴力に苦しんできたシシ・ウェコさんは、他の女性たちに同じ経験をしてほしくないと離婚合法化を訴えている。