北海道大学の笠井教授は、スルメイカが姿を消した北海道でウロコやフンなどから魚の痕跡を探る環境DNA調査を行っている。宮城・志津川湾で環境DNA調査を行っている南三陸町自然環境活用センターの鈴木さんは、鹿児島などホンベラなど南方系の魚のDNAが検出されている、地球温暖化の海水温上昇に伴うものと考えている、泳ぐのが苦手な魚が逃げれず死んでしまったりその地域から消えることが起きると話した。相模湾では九州近海に棲息していたアイゴやブダイのDNAが検出されるようになっている。九州大学の清野教授は唐津湾で最近沖縄でよくみられるアオブダイ属のDNAが検出されるようになったと話した。清野教授は環境DNA調査に地元のダイバーの情報をかけ合わせて研究している。山口で有名なマフグ、長崎で有名なブリ、福井で有名なサワラが近年函館湾で増加中。九州・四国周辺の海に棲息する魚も北に棲息域を拡大している。藤井氏は伊勢エビが北海道に到達した報告があると話した。