障害があるアスリート達のスポーツの祭典・パラリンピック。創意工夫を凝らし、自らの限界に挑む選手達は無限の可能性を示している。陸上トラックを疾走する車いすレースの魅力は上半身の筋力だけで生み出す最高時速30km以上のスピードとレース中の駆け引き。視覚以外の魅力を最大限まで研ぎ澄ますブラインドサッカーは、ボールの音・仲間の声・相手の気配を感じ、頭の中にピッチの状況を描き出す競技だ。障がいの重い選手でも楽しめるように考案された競技がボッチャ。ルールはシンプルで、的となる白いボールにどれだけ自分のボールを近づけられるか。超絶技巧と巧みな戦術を楽しめる。パラリンピック走り幅跳び(T64)3連覇中の義足のジャンパーであるマルクス・レームが義足で記録したジャンプの最長記録は8m72cm。パリの舞台で人類史上最長の9mに挑む。