NATO(北大西洋条約機構)の外相会合が、ベルギーで始まった。協議のテーマは、国防費の増額。アメリカのトランプ政権がNATO加盟国に対し、GDPに占める国防費の割合を5%まで引き上げるべきだと主張する中で、ルビオ国務長官が初めて出席し、会合では国防費の増額に向けて協議が行われる。さらに会合では、ウクライナ・シビハ外相も参加して、ウクライナ支援を巡っても議論されるほか、日本を含むインド太平洋地域の国々も参加して、ロシアと連携を深める中国への対応や、防衛産業の協力について意見が交わされる見通し。岩屋外務大臣は、日本時間の午後5時半過ぎから、ルビオ国務長官と韓国・チョテヨル外相と会談。詳しい内容は明らかになっていないが、核ミサイル開発やロシアとの軍事協力を進める北朝鮮に連携して対応していくことを確認したものと見られる。このあと岩屋外務大臣は、ルビオ国務長官と短時間、意見を交わし、トランプ大統領が相互関税として日本に24%の関税を課すと表明したことや、きょう発動された自動車関税の対象に日本が含まれていることに遺憾の意を伝え、措置の見直しを強く求めた。