山口・周南市の店でカプセルトイを回しているのは大人の男性。出てくるのは長年周南市で愛されてきた動物や施設、風景などのキーホルダー。頭を抱えている姿が人気だったマレーグマのツヨシくん。国道2号沿いで存在感を放つカバの地下道も忠実に再現されている。こうした地元愛に溢れたカプセルトイを発案したのが西村健太郎さん、宇部市出身。西村さんの地元、宇部市で3年前に開始。いまでは県内7つの市に拡大した。製作するメンバーは自治体ごとにSNSで募集。意見を出し合って、夏かしの地元のラインナップを決め、所有者に使用許可をとった上で手書きで書いていく。メンバーの多くが40代以上。その制作メンバーの1人、防府市のカプセルトイを製作した二宮和紀さん。関わるきっかけが宇部市のカプセルトイに全国的に人気者だった動物を見つけたことだった。1989年に宇部市で誕生し、幼稚園まで飛んでいく姿が話題となったカッタくん。自分の地元・防府の人にも同じ思いを感じてほしいと製作に取り掛かった。中でも防府市にあった「丼丼」、バカ盛といううどんと丼物のセットが人気だった。多くの学生の胃袋を満たしてきたが、惜しまれつつ2017年に閉店。“バカ盛”完食者が名前を書いたノート、学生たちが競うように名前を書いていた。ここをキーホルダーにした。カプセルトイは長くその土地に住むからこそ楽しめるものとなっている。
