新村さんのプロの眼。テーマは「非鉄金属価格 上昇の背景」。4月以降非鉄金属価格が急騰している。世界シェアの50%を占めている中国の価格が銅価格には影響を与える。少なくともいろんな統計を見たりしている中で中国の景気が必ずしもいいというわけではない。投機が上げている部分が相当強いと思う。我々は期間構造を見ている。期間構造は現在の現物の価格と3ヶ月後の受け渡し価格の差」などと話し、現物価格と3か月先渡し価格の差のグラフを紹介。新村さんは「投機の人たちがどれだけ非鉄金属を買っているかという指標だが3月中下旬ぐらいから急に増えている。それに伴い多くの非鉄金属の期間構造のコンタンゴ化が進んでいる。今回投機が押し上げているという前提で考えるのであればどこかで必ず利益確定をしないといけない。今回上がっていく過程の中のもう一つの材料とするとアメリカの中央銀行がもう利下げするかもしれないというのは投機的なものに対する買い安心感が強まったので、それで買いが入ったと思う。今の価格の上昇というのはやっぱり一旦年後半にかけては下がっていくと見ておくのが妥当」などと話した。また、中国現物プレミアムのグラフを紹介し、「価格の変動性をいかに制御していくかというのは真剣に取り組んでいかないといけない課題に多分なってくと思う」などと述べた。
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