- 出演者
- 池谷亨 片渕茜 中垣正太郎 平出真有 新村直弘 松本史雄
オープニング映像。
NY株式などの値動きを伝えた。
28日、チャットGPTを手がけるオープンAIは、AIモデルの安全性とセキュリティーを評価する委員会を設置したと発表。社内では今月、安全対策を担うチームが解散していて、新体制でのAIのリスク管理を強化する考え。オープンAI・サム・アルトマンCEOらが率いる新たな委員会は、今後90日でオープンAIの安全対策を評価し、報告書を提出するとしている。オープンAIをめぐっては今月、安全対策チームを率いていた共同創業者・サツキバー氏が退社し、チームが解散するなど、AIのリスク管理に対する懸念が高まっていた。今回の発表でオープンAIは、次世代基盤モデルのトレーニングを開始したことも明らかにしたが、安全面の懸念を念頭に「活発な議論が行われることを歓迎する」と強調している。
アメリカのコンファレンス・ボードが発表した5月の消費者信頼感指数は、102.0で、市場予想に反し4か月ぶりに上昇した。また、現状指数・期待指数も上昇したものの、期待指数は景気後退リスクを示唆する水準の80を4か月連続で下回っている。
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- コンファレンス・ボード消費者信頼感指数
ミネアポリス連銀・カシュカリ総裁は、FRB(連邦準備制度理事会)が利下げを始めるには、インフレ率低下を示すデータが「さらに数カ月必要」との考えを示した。経済専門メディア・CNBCのインタビューで述べたもので、インフレ率が低下しなければ、追加利上げも排除しないとしている。
米国の携帯電話大手・TモバイルUSは、同業のUSセルラーの大半の事業を44億ドル(約6900億円)で買収すると発表した。TモバイルはUSセルラーの顧客や店舗を引き継ぐほか、USセルラーが保有する周波数の一部を取得する。自社の通信サービスを強化し、他社からの乗り換えを促す狙い。
ニューヨーク証券取引所から大和証券CMアメリカの矢澤賢さんは「28日のニューヨーク株式相場について、先週決算を発表したエヌビディアを筆頭にAI関連株が買われ、ナスダックは堅調な推移。イーロンマスク氏が率いるAI新興企業・xAIが、60億ドルを調達したことも材料視されています。調達資金は製品の市場投入に加えて、高度なインフラ構築にも当てられる見込みで、AI関連投資の拡大期待が高まりました。ヘルスケア株や生活必需品株などのディフェンシブセクターが総じて軟調で、ダウは終日さえない値動きとなりました。発表された5月のコンファレンス・ボード消費者信頼感指数が、市場予想を上回ったことや米国国債入札の結果を受けて、米国長期金利が上昇したこともダウの上値を抑える要因となりました。今週中の注目のイベントでは、金融政策の観点から、31日発表予定のPCE(個人消費支出)コア価格指数が挙げられます。市場は前年比2.8%のプラスと前月から横ばいを予想。クリーブランド連銀が算出する予想値は2.74%のプラスで、下振れに期待がかかりそうです。金融政策のタカ派傾斜への懸念が和らぐことに期待です。企業決算では29日の引け後に発表予定のセールスフォースが挙げられます。AI機能『アインシュタイン』を提供していて、マーケティング業務などにAIアシスタント『コパイロット』の導入先を拡大しました。生成AIの需要がソフトウエア利用にまで広がっているかを判断する試金石になりそうです。」などと話した。
金利などの値動きを伝えた。
アメリカの5月のコンファレンス・ボード消費者信頼感指数が、低下の予想に反して4カ月ぶりに上昇したことについて、松本さんは「特に経済の現状を表す指数が良かったです。米国の景気の底堅さを表している。先行きの見通しは80割れが続いていて、足元はいいが、将来大丈夫かという所が懸念されている。長期金利が上がったのにエヌビディアを代表とするグロース株が上がった。従来と明らかに違う。今の金利上昇は景気がいいから上がっているのではなく、インフレが収まらないので金利が上がる。論点が変わっていて、将来の景気悪化につながるので、幅広い産業が含まれるダウが弱い」などと話した。
為替の値動きを伝えた。
大和アセットマネジメントの岩手幸久さんの今日のドル円予想レンジは156.60~157.60円。岩手さんは「今日はニューヨーク連銀・ウィリアムズ総裁の講演とベージュブック発表が予定されています。ドル円は日本の為替介入を警戒しながらも基本的に堅調な地合いが続くと想定しています。トルコリラは足元で状況が改善しています。これまでの記入引き締め策によるインフレ見通しの改善や財政政策の転換が評価されています。13日に政府が包括的な財政緊縮策を発表していて、インフレ抑制に向け財政面でのサポートも期待される。トルコでは大きな選挙が2028年の大統領議会選挙まで予定されていません。政府は3年がかりでインフレ抑制に努めるとしています。リラドルのキャリーリターン指数は今後も上昇基調での推移が続くと想定しています」などと話した。
10年国債の値動きを伝えた。
世界の株価の値動きを伝えた。
松本史雄さんの日経平均予想レンジは3万8600円~3万8900円。松本さんは「 米国のマーケットはダウは弱い、ナスダックが強い形でした。エヌビディアが上がったので半導体株の比率が高い日経平均にはプラスとなるが、日本では長期金利の上昇を意識した動きがみられます。米国も金利上昇、物価高止まり懸念も含め、日本株は上値の重い展開になるのでは。今の円安ドル高は米国企業のセンチメントが悪化していて、FRB(連邦準備制度理事会)の利下げ時期が後ずれしていく事で日本企業の業績は再加速していくという時期も後ずれしていく可能性が高いです。円安を背景に2024年度も企業業績が大幅に上振れるのではないかと楽観的に見るのは注意ですね」などと話した。
トヨタ、スバル、マツダ3社が共同で説明会を開き、車の電動化が進む中、エンジンについても環境性能を高める新たな開発を強化していく方針を打ち出した。トヨタ自動車・佐藤恒治社長は「3社の“らしさ”を生かし、マルチパスウェイ(全方位戦略)におけるエンジンの可能性を追求する」と述べた。トヨタは、プラグインハイブリッド車などへの搭載を想定し、燃費効率と小型化を追求した2つの新エンジンを発表。スバルは自社開発の水平対向エンジンに、トヨタのハイブリッドシステムを組み合わせた試作車を披露した。マツダは世界で唯一量産している「ロータリーエンジン」の開発を続ける方針を強調している。
JR九州は、九州新幹線・博多−熊本間7月1日からダイナミックプライシング(価格変動制)を本格導入する。適用対象は乗車7日前まで予約できるインターネット限定の割引切符・九州ネット早得7で、従来片道3800円の料金が、3400~4200円まで3段階で変動する。この制度の導入で混雑緩和が見込めるとしている。
登山アプリを運営するヤマップが、登山などアウトドアの補償に特化した新たな損害保険会社を設立した。登山中の遭難や事故などを補償する保険とアウトドアの道具の破損を補償する保険、2商品を提供する。新型コロナが収束後アウトドア市場が成長を続ける中、保険を新たなビジネスの柱にしていきたい考え。ヤマップ・春山慶彦CEOは「自然のアクティビティは万が一、自己による命の危険がある。リスクヘッジの保険として、ニーズの高まりもある」と述べた。
きょうの予定を伝えた。
アメリカの消費について、新村氏は「だいぶ強くなってきたのかなって感じがする。消費行動が底堅い。物価も重要だが、個人消費を一番注目しないといけない。」などと解説した。またマーケットの感心が変化することについて、松本氏は「日銀の旧業績よりは違う動き。とくに日本では、動かないと思っていた日銀が動いているというところで、金融政策への注目が高まりやすくなっている。長期金利も1%超えてきている。日本株全体としては、金利の上昇も含めて上値はちょっと重いが、高値も出てきている。」などと解説した。
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全国の天気予報を伝えた。