ニューヨーク証券取引所から大和証券CMアメリカの矢澤賢さんは「28日のニューヨーク株式相場について、先週決算を発表したエヌビディアを筆頭にAI関連株が買われ、ナスダックは堅調な推移。イーロンマスク氏が率いるAI新興企業・xAIが、60億ドルを調達したことも材料視されています。調達資金は製品の市場投入に加えて、高度なインフラ構築にも当てられる見込みで、AI関連投資の拡大期待が高まりました。ヘルスケア株や生活必需品株などのディフェンシブセクターが総じて軟調で、ダウは終日さえない値動きとなりました。発表された5月のコンファレンス・ボード消費者信頼感指数が、市場予想を上回ったことや米国国債入札の結果を受けて、米国長期金利が上昇したこともダウの上値を抑える要因となりました。今週中の注目のイベントでは、金融政策の観点から、31日発表予定のPCE(個人消費支出)コア価格指数が挙げられます。市場は前年比2.8%のプラスと前月から横ばいを予想。クリーブランド連銀が算出する予想値は2.74%のプラスで、下振れに期待がかかりそうです。金融政策のタカ派傾斜への懸念が和らぐことに期待です。企業決算では29日の引け後に発表予定のセールスフォースが挙げられます。AI機能『アインシュタイン』を提供していて、マーケティング業務などにAIアシスタント『コパイロット』の導入先を拡大しました。生成AIの需要がソフトウエア利用にまで広がっているかを判断する試金石になりそうです。」などと話した。