太平洋の島しょ国などで作る太平洋諸島フォーラムの首脳会議で、中国が7月に行ったミサイル発射実験についてオーストラリアなどは批判を強めるよう訴えた。首脳会議を終えたアルバニージー首相はオーストラリアが出資したパラオの太陽光パネルと蓄電池を視察した。中国が今年7月に弾道弾ミサイルの実験を行ったことについて、パラオのウィップス大統領は「パラオを危機に晒したくない。実験はパラオの感情を逆撫でしている」と批判した。いくつもの太平洋諸国はほとんど事前通告を行わず実験を行った中国を批判している。キリバスの大統領は中国のみを槍玉に挙げることは避け、「アメリカもキリバス付近のマーシャル諸島で実験を行っている。それならアメリカも批判したらどうか」と述べた。一方、アルバニージー首相は「アメリカと中国は大きく異なる。アメリカはマーシャル諸島に事前通告している」と反論している。まもなく発表される共同コミュニケでは全ての参加国の同意を得なければならない。今回の発射実験への姿勢は不透明な状況が続く太平洋地域での中国への対応を占う試金石となる。
