アメリカ・トランプ大統領とロシア・プーチン大統領が12日電話で会談し、ウクライナでの戦争終結に向けた交渉を開始することで合意した。ただ2014年にロシアが併合した南部クリミア半島を含めウクライナが求める全ての領土の回復は難しいと表明。さらにNATO(北大西洋条約機構)へのウクライナの加盟についても現実的ではないと表明した。ロシアに譲歩したとみられるアメリカの姿勢にウクライナのゼレンスキー大統領は「私たち抜きの合意は受け入れられない」とコメント。ロシアによるウクライナへの侵攻からまもなく3年。これまでに民間人1万人以上とウクライナ軍兵士4万5000人が犠牲に。ロシア側は9万人以上の兵士が死亡したとみられている。また、多くの人がウクライナから国外へ避難。ドイツ・ショルツ首相は、ウクライナとヨーロッパのことを当事者抜きで決めることは許されないと述べた。ウクライナ・ミコライウ出身のマクシム・ハイチェンコさん(20)は、3年日本にいることになるが、「長い 東京で暮らしている20代の日本人の心に近くなった」と話した。3年前キーウで大学生だった当時にロシアが侵攻。4月からは都内の企業で働く予定。マクシム・ハイチェンコさんは「ウクライナは独立した国 トップはゼレンスキー トランプではない」「アメリカから支援がなくなってもウクライナは戦うことをやめないと思う」と話していた。