最初に紹介する実話の物語は児島真理奈さんが体験した話。マニアの間で史上最悪のずさんなアイドルフェスで奇跡の出会いを紹介。児島さんはアイドルだったが、そのコンサートができないという事態に陥っていた。アイドルを目指したのは5歳の頃。モーニング娘。などのオーディションをうけたが結果は散々だった。やっとデビューした児島さんだったが、ミライスカートとしてデビュー。京都初のご当地アイドルとしてライブも行って順風満帆だったが、結成から3年で次々とメンバーが脱退しマネージャーもいなくなってしまった。アイドルを続けるかどうかの岐路に立っていたが、一人で即席のようなステージに立ち、歌を歌った。その観客にはノリノリのおばあさんもいたが、児島さんは当時の様子に、高齢夫婦がライブをみていて妻の方が泣いて感動しているようでソロでも続けようと思わせてくれた。その握手会の際におばあちゃんから小包をもらったが中には1万円札が入っていた。しかし名前も住所も聞いていなかったことに気づき、お礼も言えていなかったという。数日後にはアイドルファンからその高齢夫婦の話が聞け、どうやら歌手の石原詢子の追っかけだということがわかった。
そこで児島さんは取材のインタビューで石原詢子ファンのおばあさんを探していると熱弁。その記事がネットで拡散されるとその記事を石原詢子もSNSで引用リツイートをしてくれた。石原はその記事に切実な思いを感じたという。2ヶ月後のショッピングモールでのライブが始まると、その客席にはそのおばあちゃんの姿が。その女性は木村悦子さんであの時ライブに来ていた張本人だった。2人は話をしたが、木村さんは自分たちは病気をしていると話し、一緒に児島さんを応援するのが楽しみだったと話したという。その後、お礼を伝えるために向かった石原さんのコンサートでも木村さんに出会ったが大切な思い出になったという。これをきっかけにアイドルとしてステップアップしたという。しかし児島さんが精密検査で腫瘍がみつかりアイドル活動ができなくなってしまった。しかしファンや木村さんの応援もあり、児島さんは頑張ることができたという。病気から回復したその後はアイドル活動に邁進。念願の海外ライブも行った。しかし病気復帰後は木村さん夫婦を見かけなくなったというが、出会えたら感謝の気持ちを返したいと児島さんは答え自身の宝物を見せたいと答えた。
木村さんは奈良市に住んでいたが今でも児島さんの歌を聴いているという。そこで今回は児島さんが特別に木村さんのためのコンサートを行った。その後児島さんは木村さんにもらった一万円を使わずに大切にしまっていると答え、これが自分のお守りになっていると答えた。また木村さんは暫くの間会えなかった理由は夫が亡くなってしまったため。児島さんのライブを最後に、病状が悪くなり木村さんは夫を献身的に支えていたためだった。児島さんはこのことをきかっけにミライスカートのファンが増えたというが、木村さんのファンもいるという。