「スコットランド交響曲」の音楽と共に、作曲したメンデルスゾーンの生涯を紹介。スコットランドの首都エジンバラには、スコットランド独自の文化が今もなお息づいている。ドイツ生まれのメンデルスゾーンは20歳の時にこの街を訪れた。作曲家として活躍しはじめていた若きメンデルスゾーンにエジンバラの歴史と文化は多くの影響を与えた。ホリールードハウス宮殿の悲劇の女王として伝えられているメアリー・スチュアートの公務の疲れを癒やしたのは秘書のリッツィオ。2人の仲を嫉妬したダーンリー卿はリッツィオを彼女の目の前で殺害してしまう。メアリーの悲劇を知ったメンデルスゾーンは「スコットランド交響曲」の作曲を思い立った。その哀愁を湛えた響きはメアリーの悲劇を今に伝えている。