アメリカのバイデン政権は、トランプ前大統領の肝いりの政策だった「国境の壁」の建設を一部で再開する方針を明らかにした。政策転換を余儀なくされた形だ。マヨルカス長官は5日、南部テキサス州で新たな「国境の壁」を建設する方針を示した。トランプ氏が進めた「国境の壁」の建設をめぐっては、バイデン大統領が就任後に中止を宣言し、トランプ政権下で計上された予算が宙に浮いていた。バイデン大統領はこの予算を別の用途に割り当てるよう、議会に求めたが認められず、”政策転換”を余儀なくされた形だ。バイデン大統領は「使われていない予算を執行するだけだ」と説明し、トランプ氏は「バイデン政権は私が正しかったことを証明した」などと批判している。