経営改善に取り組む日産自動車は、今月末に内田誠社長が退任し、後任にはエスピノーサ氏が就任すると発表した。内田誠社長は「私は2019年に社長に就任して以来、“日産はこんなものじゃない”と言い続けてきました。その思いは今も変わっていません。日産はこの先、必ず復活できると確信しています」と述べた。内田社長は、日産が苦境にある中で退任することについて、「じくじたる思いだ」としながらも、「会社を成長軌道に戻すために新しい経営体制に移行し、一日も早い再スタートを切ることが最善と判断した」と話した。一方、新たに社長に就任するエスピノーサ氏は現在46歳で、メキシコなどで商品企画を担当していて、日産に「安定性と成長を取り戻したい」と今後の意気込みを語った。日産の元幹部は、エスピノーサ氏について「有望な若手で、日産には数少ない、国内外に通用する将来のリーダー」と評価している。エスピノーサ氏は「日産はアメリカでのラインナップの強化を考えていて、近々、新しい発表がある」と述べた。