大和証券キャピタルマーケッツアメリカ・シュナイダー恵子がニューヨークから解説。相場がAI銘柄半導体に集中しすぎている点は以前から指摘されていた。AI売りが加速したきっかけは先週のテスラとアルファベットの決算と言われる。テスラ・マスクCEOが、自社開発のAI向け半導体を搭載したスーパーコンピュータの開発を強化し、NVIDIA依存から脱却する。と発言したことや、アルファベットの決算説明会で、投資家から大規模なクラウド事業者であるハイパースケーラーの巨額投資の持続性に疑問が示されたことなどがNVIDIAやデーター先端関連銘柄の利益確定売りを誘い、これがアルゴリズムトレードを巻き込んだ見方がある。明日以降のマイクロソフト、メタ、アマゾンの決算でクラウド事業と設備投資計画が焦点になりそう。また、今後の展開について短期的な値動きはIT大手の決算次第だが人気銘柄が相次いで調整し加熱感が和らいだこと、利下げが実施されれば待機資金の受け皿とされるMMF(マネー・マーケット・ファンド)から株式などのリスク試算に資金が流入することが予想されるなどと話した。