メメンとモリの2つ目の話は雪づくりに勤しむ姉弟が雪だるまを作るが汚い雪だるまが完成し、その雪だるまのために思いを馳せる話。そんなヨシタケさんの作品に大人がハマる理由がある。ヨシタケさんの作品は必ず人物を斜め上から見下ろすような絵が挟み込まれる。シンプルな線画なのに絵に立体感が出てそれぞれの人物がもつ背景まで見えてくる様。ヨシタケさんは立体物のデザイン画みたいなところから絵を始めたと答え今でも絵を描く作業では三次元のものを二次元に描いているという。立体的に考えれば見えないはずの裏側が見えてくるという。神保町にある児童書の専門店のブックハウスカフェは真剣に絵本を読む大人の姿が。物事を俯瞰して眺めれば些細なことでも大切なんだと気づかせてくれる。生きていると、いろんなことが起きるがそれに振り回されなくて良いと思わせてくれるという。