ロシア・プーチン大統領は9日、モスクワでインド・モディ首相と首脳会談を行い、経済や防衛など幅広い分野で協力を強化することで一致した。モディ政権は先月3期目に入り、モディ首相のロシア訪問に関してはウクライナ侵攻後初となる。インドはロシアの伝統的友好国でウクライナ侵攻をめぐっては中立的な姿勢を示している。経済関係を見るとロシア産の原油の輸入量も増加している。一方でインドは米国、日本、オーストラリアと「クアッド」を形成し、安全保障の分野で欧米と強調する姿勢も見せている。いっぽうのロシア側は欧米と激しく対立している中でグローバルサウスの代表格と言われるインドとの関係強化をアピールして世界で孤立していないことをアピールする狙いがあったものとみられる。