ウクライナでの停戦を目指しアメリカが仲介を進める中、中国・王毅外相がロシアを訪問している。ラブロフ外相と会談する他、プーチン大統領とも会談する予定。5月に予定されている習近平国家主席のロシアの訪問に向けウクライナ情勢への対応を含めて両国の連携を確認するものとみられる。ロシア外務省は議題は多岐にのぼるとしていて、国際的な議題のなかで最も差し迫った問題やウクライナ危機の見通しに加え、その背景についても両国の首脳や高官たちのあいだで話し合いが持たれる予定だとしている。中国政府はロシアと協力し、ロシアと中国の関係を新たな段階へと進めるだけでなく、習近平国家主席のロシア訪問に向けた準備の機会だとして、王毅外相の今回のロシア訪問を利用したいと考えていると見ている。ロシア政府はアメリカ政府とも協議をする中での中国外相のロシア訪問となるが、忘れてはいけないことがある。ロシアとアメリカの間で協議が行われるなどウクライナ問題の解決に向けた動きは間違いなく前進していることだ。ただ、中国は常にロシア寄りだった。ロシアを批判せず中立的な立場をとってきており、王毅外相のロシア訪問はプーチン大統領が3月初旬にトランプ大統領と電話会談して以来となるハイレベルな意見交換の場となる。中国はウクライナ問題のあらゆる利害関係者の意見を求めていて、ヨーロッパ諸国に対しては覇権のない世界を目指すことを約束している。そのため、今回の会談では地政学的な話やどのように協力していくかについて話し合われるのは間違いないだろう。