「モペット」と呼ばれる電動モーター自動二輪車はペダルが付いているが、電動モーターやエンジンで走行できるため、原付きバイクなどと同じで免許が必要となる。こうしたことを明記した改正道路交通法がきょう施行されたことに合わせて都内で取締りが行われた。新宿区で行われた警視庁の取締りでは走行するモペットなどを止めて違反がないか確認していた。モペットで公道を走るには運転免許証が必要でナンバープレートを取り付けて表示することやヘルメットを着用することも義務づけられている。きょうの取締りでは無免許運転や歩道での走行、ヘルメット非着用などの違反で8人が摘発されたという。警視庁によるとことし1月から9月までにモペットが関係する都内での人身事故は25件で去年1年間の24件をすでに上回っている。また酒を飲んでモペットを運転したとして34歳の男性が警視庁に検挙された。警視庁によると男性はけさ5時ごろ、飲食店での仕事を終えて自宅に戻る途中だったということで新宿歌舞伎町でハロウィーンの警戒中だった警察官に呼び止められ飲酒運転が発覚した。運転免許も失効していたため無免許の状態でヘルメットも着用していなかった。調べに対しモペットは自転車だと思っていたと話しているという。今回の道路交通法の改正ではこのモペットだけでなく自転車のルールも見直された。大きなポイントはスマホのながら運転の禁止。具体的には通話と2秒以上の画面の注視が違反となる。最も重い場合は1年以下の懲役、または30万円以下の罰金が科される。そして酒気帯び運転も新たに罰則が設けられ、違反した場合は3年以下の懲役または50万円以下の罰金となる。