アメリカの大手運用会社「モルガンスタンレーインベストメントマネジメント」クリスチャンヒュー氏にインタビュー。日本の個人投資家から総額で2兆円、全世界で7兆円近くも購入されている投資信託「未来の世界」シリーズの運用責任者。未来の世界は、ヒュー氏が選んだウーバーやアマゾン、メタなど世界のおよそ30の高成長企業に分散投資。取引価格は過去8年でおよそ4倍になるなど高い運用実績をあげている。ただこの投信でヒュー氏が投資先に選んだ日本企業はセンサーなどを手がける大阪の電子機器メーカー「キーエンス」のみ。ヒュー氏はキーエンスについて、「驚異的なガバナンス、利益率、長期的なビジネスチャンスを持つ世界有数の企業。株主価値を高めることに集中していて四半期の業績にとらわれず、長期的な視点で5~10年後の利益に焦点を当てている。」などと語った。さらに、「キーエンス」以外の日本株に投資価値はないかと尋ねると、「期待してる日本企業がもう1社ある」とし、「取締役会の多様化、資産運用型ビジネスへの注力、高収益事業への資本配分など今後数年間、投資先として日本への注目は高まっていく」と語った。一方、アメリカの有望株にいち早く投資してきたヒュー氏だが、近年、株価が大きく上昇した半導体大手の「エヌビディア」には投資していない。ヒュー氏は、「後悔してる。ただホットな業界でホットな株を追うのは難しい」とした。
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URL: http://www.morganstanley.co.jp/
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