ウクライナの隣国で旧ソビエトのモルドバの議会はロシアからの天然ガスの供給が停止されるおそれがあるとして非常事態宣言を発令することを決めた。モルドバの議会は13日、今月16日から60日間にわたって非常事態宣言を発令する法案を可決した。モルドバは隣国のウクライナ経由で輸入しているロシア産の天然ガスに依存しているがウクライナはこの天然ガスについて今月で終了するロシアとの輸送契約を延長しないとしている。このためロシアからの供給が止まった場合、天然ガスに発電を頼るモルドバではエネルギー不足になることが懸念されていてモルドバ政府は危機感を示している。モルドバでは先月の大統領選挙でロシア側が選挙介入を行ったと政府などが厳しく批判している。天然ガスの供給を巡る問題についてもモルドバ側はロシアはルーマニアなどを経由したルートで供給できると主張していてレチャン首相は強く非難している。