首を左右に振りながら、不気味な大声を発し赤い両目には瞬く光が。その正体は野生鳥獣撃退装置「モンスターウルフ」。この装置は森林の保護を目的に設置されたもので植林を狙うシカなどの野生動物が近づくと光と音で追い払う。流れる音の中には「お前だけは許さない」という日本語も。音のバリエーションは50種類以上に及ぶという。このモンスターウルフを開発したのはウルフ・カムイという北海道の企業で。モンスターウルフは1台約65万円。その実力はどれほどのものなのか。実際の実験映像ではイノシシの集団を見事に撃退。イノシシ、クマは一目散に逃げ出していた。現在一般販売約200台、レンタル約20台、計約220台が官公庁などで導入されているという。富山県小矢部市では被害額が2019年度には412万円だったが、導入後の2021年度には100万円になった。今回鹿児島県の国有林では全国で初めてモンスターウルフの周辺エリアにシカなどに対するククリわなも設置。シカなどによる被害を食い止めるため効果的な方法を探っていくとしている。