南米のウルグアイでは24日、中道右派のラカジェポウ大統領の任期満了に伴う大統領選挙の決選投票が行われた。中道左派の野党候補、ヤマンドゥオルシと中道右派の与党候補、アルバロデルガドが争いいずれの候補も麻薬組織の抗争によって悪化した治安対策の強化などを訴えてきた。現地メディアによると得票率はオルシがおよそ49%、デルガドはおよそ45%となっている。オルシは誰ひとり取り残されない社会を築く大統領になると勝利宣言を行った。57歳のオルシはこれまで歴史の教師やカネロネス県の知事を務め今回の大統領選挙では質素な生活を貫き世界一貧しい大統領と呼ばれたムヒカ元大統領の支援を受けた。現在の政権はTPPへの加入申請を行うなど通商関係の多角化を図ってきたが新しい政権はブラジルなどとの関税同盟といった域内の協調を重視すると見られ通商政策が変化するのか注目されている。