2003年、松井はヤンキースに移籍した。メジャーリーグに憧れ続け現役時代に移籍の話もあった長嶋は、自らの夢も松井に託していた。長嶋は、56試合連続ヒットの記録を持ち、ファンのために全力プレーを貫く姿勢から「野球選手の鑑」と呼ばれたジョー・ディマジオに強い憧れを抱いていた。松井はヤンキー・スタジアムでのデビュー戦で、満塁ホームランを打った。2006年に左手首を骨折し、13年間続けた連続試合出場が1768で途切れた時、長嶋は電話で松井を励ました。リハビリを乗り越えて復活した松井は、ワールドシリーズMVPを獲得した。長嶋が亡くなった翌日、松井はアメリカから駆けつけた。