日本製鉄によるUSスチールの買収計画について、USスチールは臨時の株主総会を開き、株主の賛成多数で承認された。一方バイデン大統領は先月「国内で所有・運営される米企業であり続けることが不可欠」だとして否定的な考えを示している。イエレン財務長官は16日、買収がアメリカの安全保障に及ぼす影響を調べる政府の外国投資委員会の議長を務めていて「委員会がどのような案件を審査しているか発言できない」とした上で「大統領は国家安全保障上の問題と言っていないがアメリカの労働者の利益の問題と述べている」などと述べた。審査の結論前に大統領・財務長官が否定的な考えを示すのは極めて異例のこと。