来週20日、いよいよ米国・トランプ次期大統領の大統領就任式が行われる。自国の領土拡大まで発言するなど米国ファーストの発言が更に強くなっている。トランプ次期大統領に米国を代表する実業家たちが、すり寄る姿勢を見せている。トランプ次期大統領で世界はどう変わるのか。トランプ次期大統領は、巨額の貿易赤字をもたらす国に関税をかけるとして、「メキシコ湾の名前を米国湾に変えるつもりだ」と脅した。メキシコ湾の名前を変えると挑発。更に「カナダは、米国の51番目の州になるべき」と主張。中米パナマ運河の返還や北極圏に位置するデンマークの自治領・グリーンランドの領有など領土拡大の意欲も見せた。米国・トランプ大統領の就任に望みをつなぐ町がある。米国・ペンシルベニア州のピッツバーグ郊外・ウェストミフリン。かつての米国の繁栄を象徴するUSスチールの工場がある。ウェストミフリン・クリスケリー町長は「(何人がUSスチールで働いている?)数千人」と語った。この町には日本製鉄の幹部らが度々訪問。信頼関係が築かれ、労働者の多くは日本製鉄を歓迎していた。USスチール従業員・ジャックマスキル氏は「ケ95%の組合員が買収に賛成している」、ジェイソンズガイ氏は「日本製鉄による買収よりもっといい案があるなら教えてほしい。そんな案はないだろう」と述べた。ケリー町長は先月、周辺の町長ら19人と連名で、買収を禁止しないよう求める手紙を米国・バイデン大統領に送ったがその声は届かなかった。ケリー町長は「トランプ次期大統領に働きかけたい。ビジネスマンなので分かってくれると思う」と語った。トランプ次期大統領の再選で、米国の実業家が次々と手のひらを返している。