ユナイテッド航空811便は2つのエンジンが機能しない危機的状況で緊急着陸に挑んだ。811便はオーバーランすることなく停止。爆発から約25分後、緊急着陸に成功した。9人が行方不明になったが、346人が生還した。国家運輸安全委員会とFBIが原因究明に乗り出した。何らかの理由で貨物室のドアがあき、空気が外へ流れ胴体や客席が吹き飛んだのではないかと考えられた。貨物室のドアが開いた原因として考えられる金属疲労や腐食の跡、爆発物の痕跡も発見できなかった。そこで、落下したドアの捜索が開始された。数カ月後、太平洋の底に沈んでいたドアを回収した。離陸前、電気システムの不具合で配線がショート。その影響で電気が流れ貨物室のドアのロックが解除された。高度約7000mの上空で貨物室のドアが気圧の差に耐えられず吹き飛んだ。その後、国家運輸安全委員会は貨物室のドアの安全性を強化するよう全世界の航空会社やメーカーに勧告した。