岸田総理大臣は、去年12年ぶりに再開した日韓両国の首脳による相互往来「シャトル外交」の一環として、きょうから2日間の日程で韓国・ソウルを訪問。現地に到着した後に早速韓国・ユンソンニョル大統領との会談に臨む。この中では、ユン大統領との信頼醸成も背景に日韓関係の改善の流れが続いてきたことに触れるとともに、自身の退任後に発足する次の政権でも韓国を重視する日本の外交方針は揺るがないことを伝えるものとみられる。そして、来年の日韓国交正常化60年を見据え、両国の関係を後戻りさせず、より強固なものにしていくため、安全保障や経済、それに人的交流といった幅広い分野で協力を拡大させていくことを確認する見通し。訪問2日目の7日はソウル大学の学生らと懇談し、日韓連携の展望などをめぐって意見を交わす予定。