東南アジアのラオスでは去年、政府が主導して金の専門銀行を設立した。取り扱うのは通貨ではなく金。ラオスでは伝統的に金を重んじる文化があり、贈り物や宝飾品として好まれている。この銀行は国民が持っている金を預金として集める。狙いは世界的な物価高によるインフレと通貨安への対策。金を多く持つことで国の信頼度を高めて苦境を乗り越えようとしている。銀行設立から1年、預けられた金は2t以上、約460億円に上る。
高まる需要には弊害もある。アフリカ最大の金の産出国ガーナは金で国力を高めてきたが、その現場は政府の管理が行き届かない状況に陥っており、金の違法採掘が増えている。貧困が問題になっているガーナでは違法採掘が手軽な収入源になっている。こうした採掘が原因で環境汚染が引き起こされている。最後作業で水銀を使い、そのまま排水。世界銀行のまとめでは80か国で鉱物の小規模採掘が行われ、その8~9割が違法だと報告されている。ガーナでは違法採掘の中止や保障などを求めた住民の抗議活動が広がっている。
高まる需要には弊害もある。アフリカ最大の金の産出国ガーナは金で国力を高めてきたが、その現場は政府の管理が行き届かない状況に陥っており、金の違法採掘が増えている。貧困が問題になっているガーナでは違法採掘が手軽な収入源になっている。こうした採掘が原因で環境汚染が引き起こされている。最後作業で水銀を使い、そのまま排水。世界銀行のまとめでは80か国で鉱物の小規模採掘が行われ、その8~9割が違法だと報告されている。ガーナでは違法採掘の中止や保障などを求めた住民の抗議活動が広がっている。
